まえがき:『聞かせて!光子さん!』を出すにあたって


 私たち母親は、まだ小さな我が子に、将来どのような子に育ってほしいと願っているでしょうか?

 「優しい子」「幸せになってほしい」というのは、すべての母親の願いではないでしょうか。

 でも私たちは実際のところ、どうしたらそんなふうに育てられるのかを知りません。

 愛する我が子を目の前 にして、正しいしつけ方、叱り方も、時にはほめ方さえも知らないのです。

 私たちは日頃、子育ての様々な場面でどうしていいのかわからずにとまどっています。

 もちろん、子育ては年齢によっても性別によっても、また各ご家庭においても様々でしょう。

 私たちは何とかして、答えを求めたくて、自分たちの両親に聞いたり、お友達ママに聞いたりします。

 でも、それが本当の答えなのかわかりません。それもそのはずです。両親が現役の時とは時代が違い、お友達ママの子どもとは性格も、育ってきた環境も、今置かれている状況も違うのですから......。

 

 そんな時、「光子さんはどうやって子育てしてきたのだろう、光子さんに聞いてみよう!」という思いつきから座談会が実現し、この本ができあがりました。

 そして聖書を学ぶうちに、「光子さんの 子育て」が「聖書的な子育て」であることに気がつきました。

 「聖書的な子育て」にはブレがないこ とは私たちも日々体験しています。

 光子さんに相談させていただくうちに、この解決法を文章に残し ておいて、大勢のママ達にも知っていただきたいと思うようになりました。

 その子育てが素晴らしく、 明るく、芯の通った、楽しい、指針のはっきりしている子育てだったからです。

 

 光子さんは独身の頃に、アメリカ人宣教師のご家族のお宅で暮らされたことがあり、そこで家族の五人のお子さんのベビーシッターもよくされていたそうです。

 そして秦牧師と結婚後に一男二女に恵まれています。

 長女の真道果さんが2才の時に次女の裕香里さんが生まれました。この時も、真道果さんに、「ママと一緒に赤ちゃんを育てようね」と言っていたので、真道果さんは赤ちゃん返りすることがなかったそうです。

 裕樹くんの時は、お姉さん2人が小さなママになってくれたそうです。ほほえましいご家庭の様子が目に浮かびます。

 日頃から、このような子育て中のお話やエピソードを聞いていましたので、子育てのこんな時、あんな時、光子さんならどうするだろう?光子さんの子育てを参考にしたいと思っていました。

 

 「心から楽しむ子育て」「芯の通った子育て」「ブレない子育て」。

 あなたもこの秘訣を知りたい、 体得したい、そんなふうに子育てしたいと思われませんか?

 あなたの育児の悩み、疑問の解決の糸口はもうここにあるのです。

 

 なお、この本を読んでいただくのと一緒に、2010年10月に行なわれました「コントロールが効いた子育て」(秦賢司牧師)のメッセージも良き助けとなりますので、是非聞いていただけたらと思います。